安全にアイピルを使うために禁忌・併用注意薬・慎重投与例を把握

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安全にアイピルを使うために禁忌・併用注意薬・慎重投与例を把握

アイピルを使用してはいけない人の条件(禁忌)

アイピルには先発薬ノルレボと同じ禁忌事項が設定されています。

先発薬であるノルレボとジェネリック品のアイピルは同じ有効成分が配合されており、禁忌事項の内容が同じであると考えられます。ノルレボのインタビューフォームに記載されている禁忌事項は次の通りです。

  1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある女性
  2. 重篤な肝障害のある患者
  3. 妊婦

過去にアイピルやノルレボを服用して過敏症が現れたことがある方はアイピルを服用できません。過敏症は基本的な医薬品の禁忌事項です。どんな医薬品でも体質によって含まれている成分に過剰に反応して何らかの症状を起こしてしまう可能性があります。過敏症が起きてしまった場合はその薬との相性が悪いということなので別の治療法に切り替える必要があります。アイピルに過敏症があると、妊娠経験がある女性の場合は銅付加IUDの装着が選択肢にあがります。

重篤な肝機能障害がある方は、アイピルを服用することで肝臓に負担がかかり症状が悪化することがあるため禁忌とされています。アイピルに含有されている有効成分レボノルゲストレルは肝臓で代謝されます。肝臓の代謝機能が低下していると血中の成分濃度が上がり続けて副作用の発症リスクが上昇する可能性も考えられますので、重度の肝機能障害がある方はアイピルを服用しないでください。

アイピルは妊娠を防ぐ薬であって一度成立した妊娠をなかったことにはできません。他の黄体ホルモン製剤において妊娠の初期から中期に服用すると女性胎児の外性器の男性化や、男性胎児の女性化が起こることがあると確認されています。アイピルにおいても可能性を否定しきれないので妊婦の服用は禁忌とされています。

アイピルの使用に注意が必要な人の条件と基本的な注意

内臓疾患のある方はアイピルの服用を慎重に行う必要があります。

肝障害のある患者や心疾患・腎疾患またはその既往歴のある患者はアイピルを慎重投与する対象となります。

肝障害があると有効成分を代謝する機能が低下し、肝臓への負担が増加して症状が悪化する可能性があります。肝障害が重度になると禁忌事項に指定され、アイピルを服用できなくなります。
心疾患や腎疾患患者に注意が必要な理由は、電解質代謝への影響によりナトリウムや体液が貯留して心疾患や腎疾患が悪化することがあるためです。

これらの疾患以外にも持病や既往歴があり、アイピルの服用に不安がある方は医師に相談して安全に使用できることを確認してください。

アイピルは緊急時に使用すること・服用後は妊娠の可能性があることを理解しましょう。

アイピルの基本的注意として、性交後の妊娠を避けるもので計画的な避妊に使用するものではないこと、アイピルは服用後に行った性交による妊娠を防ぐものではないこと、不正性器出血や妊娠初期の出血を月経と区別できない場合があるため病院に再診することなどがあげられます。

アイピルによる避妊はコンドームが外れた、低用量ピルを飲み忘れたなど避妊措置に失敗した、または避妊をしなかった場合に緊急的に避妊を回避する目的で使用します。計画的な避妊には効果の高い低用量ピルがオススメです。性交から3週間経てば避妊できたか確認できルようになるので診察を受けてください。病院に行く時間がない場合は市販の妊娠検査薬で調べましょう。

アイピルと飲み合わせが悪い薬(併用注意薬)

アイピルとの併用に注意が必要な医薬品は抗けいれん薬やHIV感染症治療薬(リトナビル・リファブチン・リファンピシン・グリセオフルビン)です。いずれの薬においても肝臓の薬物代謝酵素が誘導されて、アイピルに含まれているレボノルゲストレルの代謝を促進し効果を弱めることが考えられます。

また、セイヨウオトギリソウ(英名:セント・ジョーンズ・ワート)入りの食品においても抗けいれん薬やHIV感染症治療薬と同様にアイピルの避妊効果に影響することが分かっています。セイヨウオトギリソウは抗うつ薬としての働きがあるとして臨床研究がされていますが日本においては食品(ハーブ)として扱われています。サプリメントとして販売されていることが多いようです。

上記の医薬品及び健康食品を飲んでいる方は、アイピルを服用しても大丈夫かかかりつけの医師に相談してしてから使用するようにしましょう。

アイピルには併用が禁止されている医薬品はない

アイピルは禁忌事項や併用注意薬は設定されていますが、併用禁忌薬に該当する薬は指定されていません。つまり、併用することで直ちに重大な問題になる薬はないと言えます。服用中の薬がある場合は医師か薬剤師に併用しても大丈夫か確認した方が安心してアイピルを使用できます。

併用禁忌薬と併用注意薬の違いは安全性の違いに他なりません。併用禁忌薬は血中濃度上昇の程度に関係なく重大な有害作用が高確率で生じると考えられる場合に指定されます。対して、併用注意薬は血中濃度の推移などに変化はあるものの臨床薬物相互作用試験の結果から安全性が担保できるものを指します。